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VRが安全意識を変える!【ITを活用した安全対策】

事故を経験することにより、その時感じた「危機感」「恐怖感」から事故を自分事としてとらえるようになります。この「事故を自分事としてとらえる」ことが非常に重要であり、そういった意識変化が作業ルール徹底、万が一の可能性を考えた判断、とっさの対応など、事故防止への行動につながります。
安全に対する意識を向上させるには、先に述べたように体験することが効果的ですが、実際に事故を体験することは不可能であり、そもそもあってはなりません。そこで今注目されているのが、VRの活用です。

VRとは、Virtual Reality(バーチャル・リアリティ)の略称で、コンピューターグラフィックスや音響などの効果により仮想の3次元空間を作り出し、視覚、聴覚、触覚など五感に臨場感を与え、まるでその場にいるかのような疑似体験をさせる技術をいいます。 VRのビジネス用途は「トレーニング」、つまり企業などにおける教育・訓練分野が世界的に多くの割合を占め、日本でも多く活用されています。その背景としては、業界・業種によって異なる特殊な事情や現場の状況が、VRであれば再現できるという点、そして危険を伴い、現実的には訓練不可能な業務でも、VRなら簡単かつ低コストで体験できる点などが考えられます。

「怖い」を体験することによる安全意識改革

弊社では工場災害事例をフルCGによるVRにて再現し、実際には危険な災害を安全に体験できるVRソリューション「安全啓蒙VR」を提供しています。「安全啓蒙VR」では、厚生労働省が公表している労働災害発生状況で、死亡災害発生件数の多い原因要素とされる「墜落・転落」「はさまれ」をはじめ、6つの事例体験が用意されています。

<事例①>感電

<事例②>重量物落下

<事例③>衝突

<事例④>はさまれ

<事例⑤>高熱物接触

<事例⑥>高所墜落

360°のリアルなバーチャル工場空間と、リモコンによるインタラクティブな操作で、現場にいるような臨場感・恐怖感を体験できることから、受動的な研修に比べ「事故を自分事としてとらえる」、安全意識向上へ効果が期待できます。

従来の消火訓練の課題を解消するVR技術

令和元年版 消防白書によると、平成30年中の工場火災は1,700件以上発生しています。火災事故では社員の命、企業の資産や信頼など失うものが大きく、事業継続性をも危ぶむ事態となる可能性があるため、消防対策の推進は安全対策の中でも特に重要です。

消防対策にもVRは効果的です。火災発生 時に大切なのは初期消火と言われており、消火器を使いこなすことが初期消火の迅速化につながります。そのため、火災発生時に備え消火訓練を行うことは重要ですが、従来の消火訓練では訓練用の消火器を使用し、火災に見立てた「まと」、または実際の炎に向けて放射するのがほとんどです。しかしながら訓練用の消火器の数に限りがあり、一部の人しか体験ができない、実際の炎を使用するスペースが必要など課題があり、高頻度での訓練が難しいのが現状です。

消火器の使い方から訓練!初期消火を迅速に

弊社が提供している消火訓練用のVRソリューション「VR消火訓練シミュレータ」では、VRコントローラを消火器に内蔵し、実際の消火器と全く同じ操作性で訓練できます。消火器の使い方を完全にトレースしているため、初期消火の迅速化が期待できます。
消火体験は、実際の職場での火災をVR360°映像で、実際さながらの消火体験を行うことができます。また訓練中の映像は外部モニターに出力できるため、指導者から訓練中にアドバイスを行ったり、訓練の進行確認が効率的に行えます。

 

会議室など省スペースで訓練の実施ができ、またVR専用消火器は繰り返し使用することが可能ですので年間を通して、従業員全員に対して消火訓練を実施することができます。

このようにVR技術は、全ての従業員が「リアルな災害体験」を「安全に体験」できることから、安全対策という分野に非常に効果的です。また、年間を通して全従業員が参加できるという点で、コストパフォーマンスも高いと言えます。

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